デグーの回し車は何を使う?3種類の回し車を使ってみた感想

デグーの回し車

ケージの中で回し車を一生懸命走っているデグーはとっても可愛いですよね。デグーを飼うまでは、回し車はハムスターやリスの物だと思っていました。

野生では野原を駆け回っているデグーにとって、ケージ内での運動は欠かせない物。私たち飼い主はデグーに運動させることが重要です。

そこで救世主となるのが回し車!今回はその「回し車」についてお話ししたいと思います。(執筆者:hanatorapooh

 

デグーの走行距離は10キロ以上?

デグーの走行距離

デグーを観察していると、1日でかなりの時間を回っている気がします。
一体どれくらい走っているかと思った事はありませんか?

ハムスターの回し車には、カウンターが付いているものがあります。
驚くことに、ハムスターは回し車で1日10キロほど走るそうです。

ひょっとしたらデグーもその位は軽く走っているのかもしれません。
ものすごい運動量ですよね。

そんな運動を手助けしてくれる回し車には、いくつか種類があります。
どんな物を用意するかは、回し車の素材や大きさなど、飼っている環境や個体によって変えてみるのも良いかもしれません。

ちなみに、回し車についてアンケートを取ってみたら以下のような結果になりました。

それでは代表的な回し車(メタルサイレントサイレントホイールフライングソーサー)を使ってみた感想を書いていきます。

メタルサイレント(三晃商会)

メタルサイレントの素材は鉄です。
メッシュ加工されたスタイリッシュな回し車です。

回転音もかなり静かなので、音を気にされる方にオススメです。
すごく軽く回るので、回転スピードも速く、我が家の子達にも大人気です。

メタルサイレント

(1)サイズ

メタルサイレントのサイズは、25センチ32センチの2種類しかありません。(執筆時点において)我が家は25センチを使っていますが、体の大きな子でも余裕で回せています。

使用しているケージは、三晃商会のイージーホーム40と40ハイですが、25センチの設置は特に問題ありません。

32センチを使用するとなると、イージホーム40シリーズではレイアウトが難しいかもしれません。
32センチを使用する場合は、ケージの大きさに注意してください。

(2)メリットとデメリット

メタルサイレントの最大のメリットは、ワイヤータイプのケージの壁に引っ掛けて使用できる点です。
引っ掛けるだけなので、回し車の移動が簡単です。
レイアウトの変更もケージ内の掃除も楽です。

もちろん置き型としても使用できますが、引っ掛けて使う方が、スペースを有効利用できるだけでなく、転倒事故を防げます。

現在は転倒防止取り付け台も販売されているので、それを利用すれば床に安全に置けるだけでなく、アクリルケージでの利用も可能となります。

また、回転部分がメッシュになっており、糞尿がホイール上に溜まらないのが良い点です。

ただし、実際はケージ内に糞尿が回転しながら飛び散っているので、注意が必要です。
我が家でも高速回転で飛ばされた糞がケージの外まで飛び出すので、拾い歩くのに一苦労です。

その上、素材が鉄なので尿がこびりつくと錆びる恐れがあり、お手入れはかかせません。
専用のメンテナンスシートを使えば、メッシュ部分の汚れを防ぐだけでなく、メッシュ部分に爪が引っかかってしまう事故も防げます。

デメリットとしては、我が家のように多頭飼いケージでの使用は注意が必要なことです。

2匹で回ると、高速回転している支柱の部分と輪の補助板(長方形の黒いプレート部分)に尻尾や足などを挟む危険性があります。

我が家でも何度かそういう場面に遭遇しているので、単頭飼いのケージ以外はすべてサイレントホイールに切り替えました。
悲しい事故が起きてからでは遅すぎます。

メタルサイレントの使用は、単頭飼いケージでの使用をオススメします。

(3)お手入れ方法

お手入れ方法

簡単に分解ができるので、お手入れが簡単です。
故障の原因になるので、ベアリング部分は濡らさないようにしてください。

長く使っていると音が大きくなったり、回転がスムーズにいかなくなったりします。
そんな時はベアリング部分にオイルを差した方が良いでしょう。

一般機械用のオイルには有害な物もありますので、必ず動物用の回し車専用のオイル(※)を使ってください。

まわし車の潤滑ゼリー油(SBSコーポレーション)350円

サイレントホイール(三晃商会)

サイレントホイール

サイレントホイールの素材はプラスチック製です。
メタルサイレントに比べると、少し回転音がします。
サイズも豊富で、体のサイズに合わせて使用できます。

(1)サイズ

ハムスター用の小さな物から、プレーリードックもOKな30センチまで、様々なサイズがあります。

我が家では、赤ちゃんデグーには17センチ、大人デグーには25センチを使っています。
ただ、赤ちゃんデグーでも、生後1ヶ月もすれば25センチのホイールを回せるので、初めから大きいのを用意しておいても良いでしょう。

今まで使った中では、2匹でも余裕で回せる25センチが一番使い易くオススメです。

(2)メリットとデメリット

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メタルサイレントと同様、床に置いてもケージに取り付けても使えます。
回転音は若干しますが、気になるほどでもないでしょう。

サイレントホイールの最大のメリットは安全面です。
2匹で回っても挟まる心配もなく、安全面から多頭飼いの飼い主さんはこちらを選ぶ方が多いようです。

安全性は高いですが、プラスチック製なので、齧られやすいという点がデメリットです。
さらに、走りながら糞尿をする癖がある子の場合、ホイール内に糞尿が溜まって、すぐに汚れてしまうのが悩みの種です。
時々、カラカラと糞と一緒に回っているデグーは微笑ましいですが、衛生的には良くないですよね。

走る部分にペットシーツを貼ることも考えましたが、我が家の子達はペートシーツを齧ってしまうので、この方法は断念しました。
こまめに掃除をするしか解決方法はなさそうです。

(3)お手入れ方法

こちらもメタルサイレント同様、ベアリング部分は洗わないようにしてください。
すぐに汚れてしまうので、毎日熱い濡れタオルで汚れをふき取り、丸洗いは週1度行えば良いでしょう。

走行部分のすきまの汚れは、ハブラシ等で擦ると簡単に取れます。
回転音がうるさくなったり回転速度が遅くなった場合は、メタルサイレント同様にオイルを差しましょう。

サイレントホイールも6個同時に回れば、騒音レベル

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運動不足解消の為に、部屋んぽさせている飼い主さんも多いと思います。
ですが、部屋んぽはデグーの好奇心を満足させるだけであって、運動不足の解消にはなりません。

ハムスターの一日の回し車の走行距離が10キロになると話したように、部屋んぽでは10キロという数字はまかなえないからです。
もし回し車を付けていないという場合は、必ず取り付けて、運動させるようにしましょう。

また、満腹すぎると回し車を回さないこともあるようです。
あまり回し車を回さない子は、少しエサを減らすと良いかもしれません。

我が家の子達は、一斉に回し車(6個)を回すので、サイレントホイールという名前には程遠い、騒音レベルです。
でも、この軽快に回している音がしないと、逆に心配になってしまいます。

テレビの音が聞こえないような騒音レベルですが、これが健康の証なのだと思うと心地よい音楽のように感じれるのは不思議です。

フライングソーサー体験記

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ネット上で見かけた円盤型の回し車「フライングソーサー」。
デグーやハムスターが使っているのをよく見掛けます。
円盤を器用に走る姿が可愛くて、ずっと気になっていたので、この記事を書く口実に、購入することにしました。

購入したのは、直径30センチの物で、プラスチック製です。
思った以上に大きくて、大きな子が乗っても余裕があります。
ただ、ケージ内には大きすぎて設置できそうもありません。

床置きタイプですが、購入したものは不良品なのか、普通に置いても少しグラグラしていて不安定でした。
外国製なので、こういう雑なつくりなのかもしれません。
試しに指で回してみると、軽いせいか本体がどんどんずれてしまうので、固定する必要があるようです。

応急処置的にガムテープで固定させて、さっそく遊ばせてみることに!

・・・あれ?

何故か遠巻きに見るだけで、みんな興味を示してくれません。

てっきり喜んで遊んでくれると思っていたので、これにはがっかりしました。
強引にソーサーの上に乗せても、戸惑った顔をしてすぐに降りてしまいます。

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これは回して遊ぶものだよ~と回して見せても、反応は今一つです。
高いお金を出してまで買ったことに後悔し始めたとき、生後7ヶ月の兄妹3匹がやってくれました。
おぼつかない感じではありましたが、3匹とも興味津々です。
数回ではありますが、間違いなく回してくれました。

なんと可愛いんでしょう!(感動)
買ったことを後悔せずに済みました。
このことから、大人デグーよりも若いデグーの方が、新しい物を受け入れる能力が高いということが分かりました。

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大人デグーがこの新しい回し車を受け入れるには、少し時間がかかりそうです。
ひとまず若いデグー達に回し方をマスターしてもらい、大人たちにレクチャーしてもらうしかありません。
部屋んぽの際の、遊び道具の一つとして用いたいと思います。

なけなしのお小遣いで買った回し車、無駄になりませんようにと願うばかりです!(切実)

編集後記

フライングソーサーの口コミを聞いてみたところ「壊れやすい」という意見がありました。

ぱるさめさんがメーカーに問い合せた見たところ「部品が壊れた」という問い合わせが多かったようです。

使用されている方すべてがこのような事態に陥るわけではありませんが、購入する前「故障しやすい」ということを視野に入れておくべきかもしれません。