こんな時は病院に!デグーの健康チェックポイントとは?

デグーの健康チェック

デグーの健康状態を守れるのは飼い主しかいません。特にデグーのような小動物は、天敵から身を守るため、体調がすぐれないときも隠そうとする習性があります。

「気づいたときには病気が進行していた」。そんなことになるとデグーも飼い主もツライものです。そうなことにならないように、日ごろからデグーの健康状態を確認するようにしましょう。普段のお手入れや、ふれあいタイムにできるチェックポイントをご紹介します。

 

特に気を付けたいところ

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デグーの健康をチェックするとき「いつもと変わった様子はないか」、「季節の変わり目、気温調整は最適となっているか」など、ちょっとしたことを気にしていく必要があります。それではデグーの健康管理をするにあたって、「何を確認していくべきか」一つずつチェックしていきましょう

1.歯や口をチェック

デグーは、歯が生涯を通じて成長し続ける動物です。牧草などを噛んで食べることで、歯が伸びすぎないよう咬み合わせを調整しています。「やわらかいものばかり食べている」。こういったことが原因で歯が伸びすぎてしまい、餌が食べにくくなってしまいます。

また、ケージを噛んでいる子も歯にゆがみが生じやすいので、気を付けてあげてください。我が家では、ケージを噛んでるのを見つけたら「やめなさい!と声をかける」、「他に意識を向けさせる」など、ケージ齧りを止めるようにしています。

2.糖尿病に注意!

デグーは、もともと糖尿病にかかりやすい動物です。「太っていないから大丈夫」と思いがちですが、デグーは肥満でなくても糖尿病にかかることがあります。

「水を飲む量が増えた」、「尿の量が増えた」。こういった症状があった時は注意が必要です。食事の量やバランスに注意して糖尿病を防いでください。
(参考:デグーの食事。食べさせていいもの・悪いもの

3.皮膚や毛をチェック!

真菌や寄生虫によって炎症を起こすと、抜け毛やかゆみが増えます。足などの身体の一部だけ抜け毛がある場合は、ストレスの可能性も考えられます。
(参考:デグーの脱毛 – 自然な毛の生え替わりと病気を見分けるには?

4.知らないうちにケガをしていないか確認!

ケージに足を引っかけたり、高いところから落ちたりして足にケガをすることがあります。「変な歩き方をしていないか、歩きづらそうではないか」もチェックしてあげましょう。

尻尾もデグーにとってトラブルの多い部位です。「途中で切れていないか、皮がむけていないか」も確認しましょう。我が家では、飼い主が朝起きたら尻尾がむけていて、ケージ内が血まみれになっていたことがあります。

こういった足や尻尾の怪我を防ぐために、ケージ内のレイアウトにも気をつけてあげる必要があります。たとえば、「ムリして登れる箇所を作らない」「デグーが齧って尖っている部分がないか」など、定期的にチェックすることが必要です。

健康チェックするタイミング


 

 

 

「デグーのケージを掃除するとき、餌をあげるとき」は健康チェックの時間です。「餌を残していないか、フンの様子はどうか、尿が増えていないか」を見てみましょう。

餌は残していない?

まずは餌のチェックです。毎回食べ残しがないか、食べているときの様子も見てあげましょう。いつも食べていたはずの量なのに「やたらと残すようになった」というときは、歯や口の中の状態に異常がある可能性があります。「歯が伸びすぎてしまっている」、「口の中に傷ができている」というトラブルが考えられます。

また、デグーも短い時間ながら頬袋に餌を入れておくことがあります。その餌が固すぎて口の中を傷つけることがあります。その傷が炎症を起こすと、餌がうまく食べられなくなってしまいます。

フンの状態と尿の量は?

掃除するときにフンの状態も必ずチェックします。いつもより柔らかくないか、下痢をしていないか確認しておきましょう。フンの状態は健康の指標でもあります。尿については、「ケージ内の汚れが増えていないか」、「尿の色はいつもと同じか」確認しておきましょう。

デグーの様子もしっかり観察

ケージの中でどのように過ごしているか、デグーの行動や外見をチェックしましょう。
たとえば、前足で口を触っていないですか?いつもより前足で口のあたりを触っているときは注意しましょう。さらに口の周りによだれがついていたら、歯の不正咬合や口の中の炎症かもしれません。

水の飲み方・尿の量に注意!


 

 

 

突然お水をたくさん飲むようになった!勢いよく飲んでいる!というときは糖尿病にかかっているかもしれません。飲む水の量が多ければ、とうぜん尿の量も増えます。いつもより水を飲む量が増えて、尿量が増えた時は要注意です。

また、「尿を舐めるような仕草をしている」ときも注意が必要です。「股のあたりをしきりに気にして尿を舐めているみたい」というときも糖尿病の可能性があります。被毛が濡れていないか、汚れていないか見てあげましょう。

眼は大丈夫?

糖尿病の症状のひとつで、目が白く濁ることがあります。目に異常がないか毎日チェックしてあげましょう。老いや遺伝で目が白く濁ることもあります。

特定の場所の毛が抜けていない?

抱っこしてあげるときには、抜け毛がないかも確認します。急に抜け毛が増えたり、体の一部分の毛が脱毛したりしていないかチェックしましょう。

また、同じ部分をかゆがっていませんか?毛が抜けることにも関連しますが、皮膚をかき過ぎていないかも注意しておきましょう。

ふれあいながら健康チェック

デグーとのふれあい

デグーとのふれあいタイムも、健康チェックのチャンスです!デグーを抱っこしながら優しくデグーの体を触って、いつもと違うところはないか見てあげましょう。

デグーに触れるときは優しく

いきなりつかんだり、尻尾をひっぱって持ったりするのはNGです。怖がったり、尻尾をケガしたりするおそれがあります。様子が変なときは急いで確認したくなりますが、落ち着いてそっと抱っこしましょう。うまく抱っこできないときはタオルでくるむようにして、安心させてあげましょう。

また、触れたときにしこりができていないか確認してみましょう。皮膚腫瘍ができることがあります。身体に触ってみて、しこりのようなものがあったら動物病院でみてもらいましょう。

口の中は大丈夫?

手の中で落ち着いてくれたら、口の周りや歯を丁寧に見てあげます。特に「餌を食べ残すようになった」、「よだれが垂れている」、「歯が伸びすぎている」など、いつもと違うときは動物病院に連れて行きます。

太った?痩せた?

手に持ったときに「いつもより軽い」、または「重くなった」などをチェックしてあげます。元気なのに「だんだん軽くなってきた」というときは糖尿病の可能性もあります。太ってきた場合は「餌をやりすぎていないか」「運動できているかどうか」環境を見直します。

また、糖尿病で体臭が変わることがあります。体臭がいつもと違わないか、一緒に遊ぶ時にチェックしてあげましょう。

体温は低すぎないか熱すぎないか

身体がいつもより冷たいというときは、室温が低下しすぎているのかもしれません。元気がない時は注意が必要です。夏であっても極端な冷やすと低体温症を引き起こします。

また、体が熱くなっている場合も気を付けましょう。「夏場の留守中にエアコンが切れてしまった」、「ケージに直射日光が当たっている」。このようなことで熱中症になることがあります。

毎年夏になると「熱中症」で亡くなるデグーの話しを必ず聞きます。デグーは高温多湿が苦手です。温度管理をしっかりしてあげましょう。
(参考:デグーの気温対策(暑さ・寒さ)

毎日の観察+時々健康診断がオススメ

毎日デグーのことを見ていると異変に気付くことができます。いつもと違うことはないかチェックしておきましょう。以下のようなタイミングは、デグーの体調をチェックするチャンスです。

体調を確認するタイミング

  • デグーに餌をあげるとき
  • ケージを掃除するとき
  • 一緒に遊ぶときや体に触れるとき

そして、万が一のためにデグーを診てくれる病院は探しておきましょう。動物病院で定期健診を受けておくと、デグーが獣医さんに慣れますし、質問などもできるのでオススメです。

いつもと様子が違ったら、早めに動物病院に連れて行きます。「いつから具合が悪くなったのか」、症状を探しやすくするためにもメモしておきましょう。できれば動画も撮っておくとわかりやすいです。

最初にもお伝えしましたが、ペットの健康状態を守れるのは飼い主だけです。これはデグーだけにかぎらず犬や猫、小動物全般にも言えることです。体調不良を見逃すと、怪我や病気の症状が悪化してしまうことがあります。ペットと長く付き合っていくためにも、日頃から体調に変化がないか注意しておきましょう。