
ペットショップで見る機会が増えてきたデグー。ペットエコ・ペットショップのコジマ・GOLD FOREST、島忠などのホームセンターに足を運ぶ機会が多いのですが、行くときはだいたい見掛けます。
SNS(InstagramやTwitter)でも、以前と比べてデグーの飼い主が増えてきたのを感じています。以前はデグーの飼育について教えてもらう側だった私も、今では相談を受ける立場になりました。そのくらいデグー飼い主が増え、人気が出てきたのだと思います。
デグーをどこで飼えばいいんですか?値段の相場はどのくらいですか?という質問が定期的にあるので、今回はデグーの値段をカラー(種類)ごとに紹介し、ペットショップでお迎えする際のメリット・デメリットについても紹介していきます。(執筆者:TORU)
デグーをペットショップでお迎えする
デグーは小動物コーナーにいることが多く、犬猫とは別のフロアに設置されています。私がよく行くペットショップ(ペットエコ)の例でいうと、デグーはウサギやハムスター、チンチラやフェレットなどのコーナーにいます。以前はノーマル(アグーチ)のデグーばかりでしたが、「パイド」や「イエロー(サンド)」を見る機会も増えてきました。
色・種類を全網羅!カラーが豊富なデグーの毛色
近年ではカラーの種類も豊富になり、SNSでは様々なデグーを見掛けます。アグーチ(ノーマル)やブルー・イエロー(サンド)を飼育されている方も増えてきました。「シャンパンパイド」という珍しいカラーのデグーもいるようです。
デグーの色・種類によって値段は変わってきますが、「お店・デグーの年齢」によっても料金が変わってきます。「デグーの飼い主さん・ペットショップのファニーペッツさん」にご協力いただき、販売価格を聞いてみました。
デグー飼い主の皆様に質問です。記事に載せるために「デグーの販売価格」をまとめています。調査結果としては添付画像のようになりました。皆さんお迎えされたときもこんな感じでしょうか?ご回答いただければ嬉しいです。 pic.twitter.com/9xrovKnpK9
TORU@デグーと暮らしてます (@degu_lifeis) 2018年11月28日
つくもは当時ホワイトパッチドブルーというカラーでショップで売られていて、ちょうどセールが開催されていて15000円でした!つづらはサンドパイドで、イベントで購入し、19000円でした! pic.twitter.com/u2FxRrgtvF
つくもとつづら12.8-9minimaru (@tsuku226) 2018年11月28日
デグーの値段の相場:2,980円~60,000円
デグーのカラー | 販売価格※セール価格も含まれます |
---|---|
アグーチ(ノーマル) | 2,980円~13,000円 |
ブルー | 4,000円~28,000円 |
パイド | 4,000円~30,000円 |
シルバーパイド | 13,000円~30,000円 |
ブルーパイド | 9,000円~25,000円 |
ホワイト(ハイホワイト) | 20,000円~30,000円 |
イエロー(サンド) | 19,000円~60,000円 |
デグー飼い主さんの回答をまとめたところ、以上のようになりました。上の相場はペットショップやブリーダーなど、すべてを含めたデータになります。価格帯が幅広い理由は、セール中やデグーの年齢によるところが大きいです。
また、生後○○ヶ月経つと値段が下がってくるということもわかりました。詳細な内容を見たい方はこちらのTwitterコメント欄をご覧ください。以下にもクチコミをまとめたので、デグーを飼う際の参考にしていただければと思います。
デグー飼い主さんの声
- チェーンのペットショップは高めに感じました。即売会は業者さん(ブリーダー)と直なので安いです。
- 販売価格が決まる前に購入したいと伝えたら、その場で金額を決めて通常より安く購入できました。
- 東京・町田市の「カインズホーム町田多摩境店」フィールドガーデンさんはデグーめっちゃいるので選びたい放題です!
- 生体の年齢?月齢?によっても値段が変わってきたりします。
- ホームセンターだと価格帯がグッと下がる印象です。
- 入荷したてで値段が付いていなかったので、ケージや付属品も一緒に購入したら安くなりました。
- 大阪や九州・北海道でもデグーの値段に違いがありそうですね。
- ホームセンター併設型のペットショップは環境が悪い所が多かったのが印象的でした。犬猫のとこもトイレが大変なことに・・・
デグーを販売しているペットショップ(ファニーペッツさん)に聞いてみました
デグー飼い主さんから販売価格・購入状況を教えていただきましたが、実際のペットショップにも聞いてみました。今回は、デグーをメインに販売している東京都品川区の「ファニーペッツ」さんの価格帯です。
- デグーを飼う場合の値段を教えていただいてもよろしいでしょうか。
- 現在の販売価格は以下のとおりです。パイドの価格はノーマル・ブルー・ハイホワイトも含めての価格です。あくまでも現在の販売価格とし、変動はあります。さらに一歳を越えた子は3000円~販売してたりもします。
ペットショップ(ファニーペッツさん)の販売価格
デグーのカラー | 販売価格※変動もあります |
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アグーチ(ノーマル) | 7,000円 |
グレー(ブルー) | 8,000円 |
パイド(ノーマル・ブルー・ハイホワイト) | 12,000円~20,000円 |
イエロー(サンド) | 30,000円 |
以上が教えていただいたカラー(種類)ごとの価格です。デグー飼い主さんの声と大きく変わらないことがわかります。デグーの値段はお店によって異なるため、いくつかの店を回ったほうがいいかもしれません。そして、デグーに詳しい店員さんを見つけてください。
近所の信頼してるペットショップはげっ歯類好きの店員さんが多いからげっ歯類を沢山置いてるって言ってた(笑)
チェーン店のペットショップでも店員の趣向によりだいぶ仕入れが変わってくるそうな(笑)— デグーのつくねとからあげ (@msyrxotQVrIv7ty) 2018年12月5日
今回デグーの価格を監修いただいたファニーペッツさんでは、たくさんのデグー鑑賞を楽しめます。TwitterやInstagramを拝見すると、デグーに詳しい店長様というのもわかります。これからデグーのお迎えを検討されている方は、最初にアドバイスをもらえるので、デグーの知識が豊富なペットショップを探してみてはいかがでしょうか。
店名 | ファニーペッツ |
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住所 | 東京都品川区南大井2-1-7ベルフォレスト1階 |
連絡先 | 080-9865-3814 |
funnypets2005 | |
funnypets_hara | |
お店からのコメント | 生き物に絶対はありません。だからこそ可能な限り大切に管理育成し、丈夫で元気な自家繁殖のデグーを販売できるよう心がけております。まずはお気軽にご相談ください。ファニーペッツ原 |
デグー飼育用品を揃えるのに必要な金額は20,000円~60,000円
デグーを飼うことになったらデグーグッズ一式を用意することになります。ケージや餌など、すべて揃えた際の購入金額はどの程度になるのでしょうか。デグー飼い主さんに聞いてみたら以下のような声をいただき、初期費用は20,000円~60,000円ということがわかりました。
最初はケージ・水飲み・餌箱・回し車・ハンモック・チモシー・ペレットなどの基本的な物だけだったので、25,000円くらいだったかと思います。その後ステップやら砂浴びグッズ、ヒーターなどを買い足していったので40,000円くらいはかかってるのかも。
2万弱でした!諸々買い足したりはありましたが、最初はセット買いでした。でも暖房器具なんかも買い揃え、今の形に至るのは3万くらいかもしれません。
うちはケージやステップなどを手作りしたので、生体抜きで2万弱でしょうか。ケージ代が大きく左右すると思います。
初期費用は生体とケージセットで3万円、暖房器具・スケールなど色々買い足したので4万円はかかったと思います。
デグー飼育用品の初期費用を抑えたい!安くすませる方法
飼育用品の初期費用を抑えたい場合は、デグーグッズ一式(スターターセット)が売っているペットショップを探してみてください。単体で買うよりも安くすませることができます。
最初はスターターセットを購入し、足りないものは楽天やAmazonなどで揃えるのがいいかもしれません。また、元飼い主さんから譲ってもらうのも選択肢の一つです。
飼育用品で一番お金がかかるのはケージです。手先に自信がある方は、ケージを手作りするのもオススメです。実際にそういう飼い主さんが複数しました。バーベキュー網・ワイヤーネット・アクリル板など、必要な物は100円ショップやホームセンターで揃えることができます。
デグー飼育費用(一ヶ月)に掛かる金額「67%の方が1001円~4999円と回答!」
デグーの飼育費用は一ヶ月にどのくらいかかるのでしょうか。こちらもデグー飼い主さんに質問したところ、以下のような回答になりました。
12% | 1000円以内 |
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67% | 1001円~4999円 |
14% | 5000円~10000円 |
7% | その他 |
デグーの餌である「チモシー・ペレット」、汚れを落とす「砂」やオヤツの「エン麦」などは消耗品です。毎月ではありませんが、定期的に購入する必要があります。
チモシー(牧草)代だけで年間34,878円、月々にすると約2,900円の費用ということになります。これはチモシー(牧草)代だけの費用です。前述したとおり床材や砂も必要になるので、最低でも月2,900円以上になります。
このように、定期的にかかる飼育費用(食費・砂・遊び道具)は半数以上の方が「1001円~4999円」と回答しています。ただ、これらの費用以外にも電気代が増えることは間違いありません。
Σ(`・ω´・;)なん…だと?!#電気代2万超えた pic.twitter.com/ToBXIMOig8
— TORU@デグーと暮らす動物好きな主です。 (@degu_lifeis) 2018年12月14日
上のように「電気代2万超えた」と呟いたら、他のデグー飼い主さんから「オール電化なので冬場は3万超えます」、「3万円台はザラになります」、「他人事じゃないです。うちも、じきに同じ恐怖を味わいます」など、続々と冬の電気代に怯える声が届きました。
デグー飼い主さんの多くが以上のような状況となるため、これからデグーをお迎えされる方は「飼育費用と電気代」のことを頭に入れておくべきでしょう。電気代については以下の記事にも詳細を載せています。(参考:デグーの魅力とは?デグーを飼うために知っておきたい特徴と基本情報)
デグーをお迎えできるのはペットショップや里親募集
デグーはペットショップで購入するのが一般的ですが、里親募集のWebサイトでお迎えしたり、SNSで譲ってもらう方も増えてきています。どこでお迎えするにしても、飼育管理が適切に行われているか必ずチェックしましょう。
お迎えする方法も多種多様になってきましたが、デグーを「はじめて」飼う方はペットショップ(ブリーダー)で飼うことをオススメします。理由は以下のとおりです。
ペットショップを選ぶべき3つの理由(メリット)
飼育情報
1つ目は店員さんに飼育のことを教えてもらえることです。書籍やネット以外でも情報収集できますが、店員さんからも不明点を聞いてみましょう。
飼育グッズ
2つ目はデグーの飼育グッズを見繕ってもらえて、その場で購入できることです。必要なデグー用品を用意してもらえるのは大きなメリットです。そこで足りなかったものをネットで購入しましょう。
動物病院
3つ目は動物病院(デグーを診てもらえる)を紹介してもらえることです。犬猫の動物病院は普通に探せますが、デグーに対応している病院はなかなかありません。このタイミングで教えてもらうのがベターです。
ブリーダーにも同じことが言えますが、私はペットショップでお迎えしたので、そのことを例に紹介していきます。最初にデグーをお迎えしたペットエコ(センター北)というペットショップでは、以上のことを丁寧に教えてくれました。ただ、2回目にデグーをお迎えした別のペットショップでは、3点とも知りませんでした。
ペットショップのデメリット
動物の知識は店員によって差があるため、なるべく上の条件を満たしているペットショップを探すことをオススメします。デグーがはじめての方は、上の条件を満たしていないペットショップは選択肢から外してよいかもしれません。
(参考:ペットショップの店員って実際どれくらい詳しいの?デグーの飼い方や商品のこと、どこまで聞ける?)
その他、チェックすべき項目を以下に載せておきます。最低でもこれらの点はチェックしておきましょう。ペットショップでお迎えする理由は、あくまでもデグー飼育初心者の方を対象としています。すでに詳しい方は特に気にする必要はありません。
ペットショップのチェック項目
- デグーに関する店員の知識
- ショップ全体の衛生面・飼育環境
- デグーの飼育経験
- ペットショップ自体の口コミ
デグーをお迎えするタイミングは飼い主が忙しくないとき
デグーをお迎えすることを決めたら、なるべく忙しい時期に引き取るのは控えましょう。お迎えした日は「ケージの組み立て」、「食事の準備」などで忙しくなります。夏や冬は、その日から気温対策をする必要があります。
お迎えした日にやること
- ケージの組み立て
- ケージ内のレイアウトを決める
- 食事の準備
- 気温調整
- ケージ設置箇所の準備
ケージ内のレイアウトは最初から完璧にしようとせず、デグーの様子を見ながら、生活しやすいように構成してあげてください。最初は「怪我をしない」、「回し車が正しく動作する」、「水分補給ができるか」、「寝床はできているか」など、基本的なことを意識していただければと思います。
(参考:デグーをお迎えする前に知っておきたい!デグー飼育のために用意すべき物)
このように、デグーを飼い始めた日は意外とやることが多いのです。初代デグーをお迎えしたときの話ですが、旅行帰りにデグーを連れて帰ったら、環境を整えるだけで疲れてしまったのを覚えています。少しでも早くデグーと暮らしたかっのですが、完全に失敗しました。これからお迎えする方は、余裕を持って対応できる時期を選んでください。
また、デグーをお迎えした日は「環境に慣れるのを優先」させてあげてください。最初は問題なく暮らせているかだけ見守ってあげましょう。デグーとコミュニケーションを取り始めるのは一週間目以降にしたほうがベターです。
デグーの飼い主は飼育について勉強し続けることが重要
今回の記事では「デグーの値段」、「購入できる場所」、「お迎えのタイミング」について触れましたが、すべてお迎えする前~直後の時期に関する情報です。
しかし、本当に大変なのは飼育をはじめてからです。飼い主自身がデグーのために勉強し、情報収集をしていく必要があります。
Web上には「飼育が簡単」という声もあります。それにはいくつか理由がありますが、大きく分けて2つに分かれます。「生き物飼いに慣れている人の意見」、「Webサイトの集客を増やしたい企業」の2パターンです。はじめて動物と暮らす方は、そのまま鵜呑みにすべきではありません。(参考:飼育は簡単ではない!小動物たちと暮らすときの注意点は?)
デグーとの暮らしは予想もできない事がたくさん起きるので、「デグー本・ペットショップ・動物病院・Webで検索」など、さまざまな方法で調べることが必要になります。
私がよく発信していることでもありますが、「SNSでデグ友達を見つけて、情報交換すること」はオススメです。飼い主同士で相談できる関係を作っておくと、デグーの飼育情報レベルが格段に上がります。
デグーの飼育情報はまだまだ少ないので、飼育されている方の情報は貴重です。わからないことがあったら、聞いてしまってください。その際、まずは自分で調べ、それでもわからなかったら聞いてみましょう。