うちのデグーは牧草やチモシーが嫌いで・・・そんなお悩みな飼い主さんをけっこう見掛けます。デグーにとって牧草が大切なことだと分かっていても、なかなか食べてくれない。
飼い主としては本当にへこんでしまいますよね。そんな悩める皆さんに、我が家でも実践中のあの手この手を紹介します。(執筆者:hanatorapooh)
お試し牧草を与えてみる
「牧草買ったけど食べてくれなかった」、そんな経験ありませんか?デグーも人間と同じで、個体によって好き嫌いがあるんです。牧草が嫌いだと思っていたら、実は「硬さや細さ・味・匂いが好みじゃなかっただけ」ということも。
しかし、その子の好みを探すために一から買い与えるのは大変ですよね。そんな悩みを吹き飛ばしてくれるのが、ペット通販サイトの牧草のお試しパックです。
Amazonや楽天・Yahooショッピングでは値段が手ごろなものもたくさんあり、いろいろな種類を少しずつ試せるので、経済的にもムダがありません。(関連:牧草の種類と選び方)
「何種類かを混ぜたり」「日替わりで与えたり」。バリエーションが豊富なので普段牧草が大好きな子にもオススメです。いろんな種類の牧草を「バイキング形式で置いてみる」なんていうのも楽しいですよね。もしかしたら、お気に入りの牧草が見つかるかもしれませんよ。
チモシー・牧草お試しセット
チャームの牧草お試しセット
チモシー4種・オーツヘイ・バミューダヘイの6種類があるので、デグーたちの反応がそれぞれ楽しめます。
ネイチャーブリードの牧草お試しセット
うさぎやモルモットにもおすすめ!チモシー7種類を50gずつお詰めしたお試しセットです。
牧草市場お試しセット8種類
少量ずつ試せて好き嫌いがハッキリわかる商品なのでオススメです。
チモシー製のおもちゃを与えてみる
市販のペット用品には、チモシーや牧草を使った物が数多くあります。ボールの中に牧草を入れて転がせるおもちゃやだったり、牧草を編んで作られた牧草ボールだったり。それらをかじって遊ぶことで、牧草の味を知らない間に覚えていきます。
うさぎや小鳥のグッズでも牧草で作られたおもちゃはたくさんあるので、探してみるのもよいでしょう。まずは、こういうおもちゃで興味を持たせて遊びながら食べさせるのがオススメです。
チモシー・牧草の香りを強くする
グルメなデグーは、香りに敏感です。食いつきが悪くなったら、それは香りが原因かもしれません。天日干しや電子レンジで「チモシー・牧草」の香りを強くしてみてください。
牧草は空気に触れると、次第に香りが弱くなります。牧草の保管は密閉できるものが望ましいでしょう。食いつきが悪くなったと思ったら、天日干しや電子レンジを使ってみてください。水分を飛ばすと香りが強くなります。
電子レンジを使う場合、与える分をお皿に入れて数秒過熱します。(牧草に軽く霧吹きで水をかけてもOK)過熱後、外に少しだけ出して置くと、牧草に残っていた水分が蒸発して、パリッとした香りのよい牧草が出来ます。
電子レンジを使うときは、発火してしまうこともあります。最初は少しずつ試しながら過熱しましょう。
香りを強くするには、カットしたり潰したりするのもオススメです。茎をカットしたり、繊維をほぐすように軽く叩いてつぶしても、香りが出ることがあります。えさ箱へ入れる前に、少量を軽く揉みほぐすようにしてもよいかもしれません。
急に食べなくなったら牧草ミックスがおすすめ!
今まで食べていたのに、ぱったり食べなくなった!そんな経験ありませんか?本当に、デグーは気分屋さんが多いですよね。その日の気分で、急に好みが変わるなんてことも。そんな気分屋さんには、ハーブや色んな種類の牧草がミックスされた物がオススメです。
私がよくお勧めするのが三晃商会デリスタイル「食育牧草」。約20種類の牧草やハーブが入った偏食改善のための牧草ミックスです。香りが強くて柔らかいので、食が落ちた時など我が家でもよく与える牧草です。
デリスタイル食育牧草
チモシーを主とした、野草やハーブがたくさんミックスされたおいしいブレンド牧草です。
他にも以下のような商品がおすすめです。牧草にハーブが入っていることでリラックス効果も期待できる牧草など、デグーが香りを楽しめるようなものもあります。牧草嫌いな子のためにも、一度試してみてください。
OXBOWのボタニカルヘイ
ウエスタンチモシーと4種のハーブの香りが食欲を高める牧草ミックスです。
チモシーや牧草を楽しんで食べてくれる環境作り
牧草をよく食べている子を見ていると、なんだか楽しんで食べているような気がします。私たちも美味しい物を食べる時、心が躍ったりしますよね。
デグーにとっても、牧草が心躍る物であったら喜んで食べるのではないでしょうか。そう思わせるために、今と違う環境を作ってみるのも一つの方法です。
例えば牧草を牧草入れに入れるのではなく、床一面に敷き詰めてみてはいかがでしょうか。ゴロゴロしたりもぐって遊んだり、引っ張ったりかじったり。少しずつ牧草を楽しむようになるかもしれません。
牧草を食べないなら食べるような環境を作るのも効果的です。ペレットの量を減らす、またはペレットの無い時間を作ってみるのはどうでしょう。多分、牧草よりペレットの方が好きという子が圧倒的に多いですよね。
しかし、必然的に牧草を食べなければならない環境を作ってあげることで、しぶしぶながらも食べるようになる子もいます。そうやって徐々に牧草を食べる子に仕向けられたら・・・やってみる価値は十分にあります。
デグーの歯の健康を守れるのは飼い主さんだけです!
それでも牧草を食べない子はいることでしょう。単純に味や硬さが苦手だったりすることもあります。ただ、やみくもに与えるのではなく、どんな味や硬さ太さが好きなのか飼い主さんが見つけてあげることが大切です。
心配なのは好き嫌いではなく、歯のせいで牧草を食べなくなっていることです。人間も歯が悪くなると、硬い物を出来るだけ避けようとしますよね。今まで牧草を食べていた子が急に食べなくなったり、歯をしきりに気にするようになったら歯の異常を疑いましょう。(参考:デグーの不正咬合)
歯の中を診たり、削るためには麻酔をかけることが多いため、どうしても病院に行くことが消極的になってしまいがちです。しかし、歯のメンテナンスをしてもらうことで「以前のように牧草を食べられるようになった」との話も多く聞きます。
飼い主が麻酔を怖がっていては手遅れになることもあります。早めに動物病院へ連れていってあげましょう。デグーの歯を守れるのは飼い主さんだけです。このブログを読んで、可愛いデグーの歯を守ることに繋がればと願っています。